略奪愛の結末
おもしろくなってきた


二人の顔を盗み見しながら私は楽しんでいた。


私を邪魔者にして愛を育んできた罰

「おねえちゃん……私ね おかあさんになりたい。」

私は呆気にとられている姉にしがみついた。

「篤朗だったらいいよね。
おねえちゃんの…後輩だから……
おねえちゃんが 私に会わせてくれたんだもの。」

追い打ちをかける。

「篤朗の赤ちゃん産みたい……。
おねえちゃんからも言って……。
マリのおなかの赤ちゃんのお父さんになってって…。」


何も知らない振りをする。
全部知ってるのに

止まっていた優しい手が動き始めた。

「大丈夫よ。篤朗なら絶対に大丈夫……。」

私は姉にしがみついて
「おねえちゃ~~ん~~うえ~~ん」と泣いた。

「大丈夫 大丈夫だから
篤朗に元気な赤ちゃん産んであげて。」

姉はいつも私の前では天使のように優しい人

どんなに辛くてもどんなに困ってても
私のためを最優先に考えてくれるから


「おねえちゃん・・・・
大好き……。」


ほんとに大好きよ おねえちゃん……。

自分の幸せより 妹の幸せを優先するんだ。
自分の人生の中でどんなに犠牲を払っても
姉は私のために生きてくれる……。

篤朗が力なくうつむいていた。
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