略奪愛の結末
「ふぅ・・・・。」

大きなため息をついた。


そして笑う。


「勝ったよね。私……。
篤朗は 私のものになったんだよね。」


お腹の子供がモソモソと動いた。


篤朗はあの後 すぐに帰って行った。
姉は 中途半端になった料理をラップにくるみながら
忙しく片づけている。

その様子に もしかしたら
姉はそんなにショックじゃなかったんじゃないか?


そう思った。


私がお茶碗を持っていくと

「マリはもう寝なさい。
疲れたでしょう?」そう言って私の手を取った。

「うん。篤朗何も言ってくれなかったけど
大丈夫かな……。」

「篤朗なら大丈夫よ。
マリ…幸せになりなさい……。
おねえちゃんができなかった元気な子供を
産んで育てて…家族を増やしていきなさい。」

「うん。家族にずっと憧れてたの。」

「そうだね マリは頼りない姉だけで
不安だったでしょう。」

「そんなことない。
おねえちゃんはいつでも私の幸せを
一番に考えてくれたもの。
おねえちゃんが愛してくれなかったら
マリひとりぼっちだった……。
だからありがとう…。」

「マリがそう言ってくれたら
私には一番の褒め言葉だわ。
篤朗と温かい家庭と築いてね……。
元気な子供と触れ合う 篤朗を想像すると
ウフフ……よかった これでよかった……。」

姉はそう言って私をベットに寝かせて部屋を出て行った。
< 161 / 365 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop