略奪愛の結末
「かあさん…今の電話ってさ……。」

俺の声に母親が飛び上がった。

「あ~ビックリした…。どうしたの……
いつ来たの?」

「いや これ出張先からの土産だから
持ってきたんだけど それより
今の電話さ……。」


必死に平静を保つ俺
じゃないと 母親の肩を鷲掴みにするところだ。


「やだわ
聞いてたの?メグちゃんから絶対に絶対に
絶対に言わないでくれって頼まれてて
マリちゃんには言わないでね……。
参ったな~~。」


母親が困った顔をした。


メグは姿を消す前日 うちに来て
両親に


「幸せ探しに行ってきます。
しばらくは戻りませんが 妹のことどうかよろしく
お願いします。パパさんママさんになら
安心してお願いできます。」

それから毎月おいて行った通帳に
入金があり 中元 お歳暮シーズンには
うちの両親宛に荷物が届き
両親から いただきものだと我が家にも
おすそ分けとして届けていた。

飛勇の誕生日とクリスマスプレゼント
今まで部屋のおもちゃ箱で見かけていた
あのおもちゃの数々が メグからのものだったとは


俺はメグからの贈り物を抱きしめた。


どんな気持ちで選んでくれたんだろ。
ここにどんな気持ちを込めていたんだろう。

そしてここでどんな気持ちで
この幸せごっこを見ていたんだろう・・・・。


やっぱりさ 俺
おまえが忘れられないんだ・・・・・。
鬼だとか卑怯者だとか言われても もし
ここにメグが現れたら 全部捨ててしまうかもしれない・・・。
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