略奪愛の結末
「おねえちゃんが憧れだった。だけど全然近づけなくて
嫉妬するようになっちゃって…ひねくれもので ごめんね。」

「憧れだなんて 最高の褒め言葉だよ。」

「おねえちゃん…飛勇のこと…お願いします。
おねえちゃんが飛勇のそばにいてくれたら……
私 安心して向こうの国へいける。
お願いします。手を貸してください……。」

「もちろんできることは何でもするから……。」

「よかった おねえちゃんにはできることが
たくさんあるんだもん。」

大きなため息をついた。

「安心した。」
姉がいてくれたら……安心して逝ける……。

「ただいま……あれ……こんばんわ。
今日はありがとう。」

姉が慌てて立ち上がった。

「おじゃましました。篤朗が帰ってきたから安心ね。」

そういうと姉がコートを持った。

「ちょうどいいから聞いてほしいの
おねえちゃんにも……。」

私は慌てて姉を座らせる。

「篤朗も聞いてほしいの。」


姉は 篤朗を見ないようにしている。
私がまた 言いがかりでもつけたらって
心配しているのかなって思うと可笑しくなった。


「お茶でも入れるか。」

篤朗がお湯を沸かす。

三人で話す機会があるなんて 私はついていると思った。
ここでちゃんと気持ちを伝えよう。

本当はなるべき形に戻すという

まさかこんな日が来るなんて想像もしてなかったな
あの頃は・・・・・。

篤朗を手に入れて 幸せをかみしていた自分が
滑稽に思えてきた。
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