略奪愛の結末
電話が鳴って出ると 姉だった。

「おねえちゃん 今日はありがとうね。」

「具合どうなの?」

「よくないの。」

「少し寄ってもいい?玄関開けられる?」

「うん。」

ちょうどいいタイミングだった。
フラフラしながら 玄関のドアを開けると姉が
心配そうに立っていた。

「メリークリスマス おねちゃん。」

元気を振り絞った。

姉は何も言わずに私を抱きしめた。

「可哀そうに・・・・変わってあげたい。
私には何もないのに……どうしてマリがこんなことに…。」

姉は久しぶりに私に会って
尋常じゃない様子に驚いているようだった。

「飛勇 喜んでた?」

「うん…たくさんプレゼントもらって…
でもね 一番のプレゼントは ママが早くよくなってくれること
そう言ってたよ。いい子だね飛勇。
いい子に育てたマリはすごいよ。」

姉は私をソファーに座らせてくれた。

「悪い子な私に育てられたのに いい子でしょ?
篤朗がよかったんだよ。」

「マリ…そういうこと言わない。私はマリのこと
悪い子だなんて思わないよ。大切な家族だもの。」

「ありがとう。
一番おねえちゃんに感謝しなきゃいけないのに
わがままでひどいことしてしまって…
神様が怒ったんだよ。」

「そんなことない。」

姉の目から涙が零れ落ちる。

「おねえちゃん……綺麗……。」

姉の美しさに素直に感動していた。
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