略奪愛の結末
その夜 私は篤朗に抱かれた。

だるくて起き上がることもままならなかったのに
篤朗の魔法は強烈だった。

私は篤朗に抱かれて もしかしたら
病気は夢なのかなって錯覚までしてしまう。

「あつろ……篤朗……。」
夢なら覚めないで

「マリ……マリ……。」篤朗の低い声が私を狂わす。

「もっともっと呼んで 名前呼んで!!!」

篤朗は骨だらけになった私の体に
熱いキスをしてくれた。

「マリ……可愛いよ……。めっちゃ可愛い…。」
篤朗の声がかすれた。

嘘でも嬉しかった。

「篤朗……幸せになってね。
おねえちゃんを……一杯愛してあげてね……。
マリの分まで……。」

「愛してるよ……マリ……。」

涙が流れた………。

この瞬間だけで私の短い人生は 華やかになった。

「愛してるマリ……愛してる……!!!」

篤朗はそう言いながら 忘れかけていた女に
豹変していく私を責め続ける。

「幸せだった……もう充分だよ……。」


「一緒に……いこう……。」篤朗の体が動き出した。


一緒に……その言葉を私忘れないよ。
篤朗にしがみついて 一緒に昇りつめる。


篤朗の体に自分が溶けてしまいそうだった。

篤朗の腕の中でいつの間にか
眠ってしまった。

満たされない気持ちが この日幸福という言葉で満たされていく・・・・。
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