略奪愛の結末
「こんなにいい女なのに?もったいないこと言うなよな。」

「もう恋なんてできないもの。
また裏切られるから……。」

「ちゃんとした恋をしたらいいんだって。」

「そうね…不倫とか最低だもんね。
でもね…ずっとずっと強がってきてあの人にだけは
本当の私を見せられたの。」

「本当のメグさん……。」

「こう見えてもね わがままで泣き虫で……
情けない女なのよ。だけどマリの前では
ちゃんとした人間でいたいから…。」

メグさんのマリへの愛情の深さが感じられる。

「マリがいなかったら私一人ぼっちだったから。」

愛おしい気持ちを抑えられなかった。


俺はメグさんを抱きしめた。

「篤朗?」

「俺は知ってたよ。
きっとメグさんは必死になって弱い自分を
隠してるって……。
今度は俺が 本当のメグさんを受け止める男になりたい。
俺の前ならかっこつける必要ないんだ。」

「篤朗……。」

「俺 体は離れちゃうけど…
心はいつもメグさんのそばにいるから……。」

「ありがと。」

俺はメグさんを体から離して
まっすぐ見据える。

「弟じゃなくて…男として…
支えていくから……。」

メグさんの目が丸くなった。
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