略奪愛の結末
「メグさん ちょっといいですか?」

片づけものをしてる姉に
篤朗が声をかけた。

「マリちゃんの家教の日 もう一日
増やしたほうがいいんじゃないかなって。
成績も上がってきてるし もう少しやったら
もっと上がる手ごたえを感じるんだけど。」

「それはそうだけど……。
ごめん これ以上払えないのよね。
けっこう厳しいの。」

「サービス残業でいいよ。
一時間くらいだしさ。」

「そんなことはできないわ。」

「マリちゃんも頑張りたいって言ってるし。ね?」

篤朗に言われた通り

「そうして。」と答えた。

「だって……。」姉が困っていると

「メシだけ……メシ食わせてくれたら
それでいいからさ。」

「それはかまわないけど いいの?」

「お願いします。メグさんの手料理でいいんです。
マリちゃんのためにも 日曜日夕方6時から…
どうでしょうか?」

後で篤朗から

「夕飯が狙いだった。」そう聞いた。

篤朗は明るくて楽しくて元気で
彼がいるだけで うちの中は笑い声でいっぱいだった。

いつしか篤朗は 家族のように
私たち姉妹の中に溶け込んでいた。
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