に じ い ろ~Rainbow Days~
馬鹿みたい。
教室を出て、休み時間で騒がしい廊下を突き進む。
さっきの、目。
あいつらどーせみんな、私のこと馬鹿にしてるんだ。
友達のいないネクラ野郎だ、って。
別に他人にどう思われようがどうでもいいけど、なんとなくいらついて小さく舌打ちをした。
______そのとき。
誰かに腕を引かれる。
突然のことに体が反応しなくて、バランスを崩した私はその『誰か』に後ろから抱きとめられた。