海宝堂〜海の皇女〜
「おい…」
「ん?」
男の子に夢中になっていた4人の後に、額の血管を浮かせまくって悪い顔がますます悪くなった男達が迫る。
「お、おにいちゃんっ!」
「まったく…うるせえなぁっ!」
リュートの声を合図にシーファは男の子を抱いてしゃがみこみ、ニーナが二丁の弾火を構え、炎を放った。
「うおっ!あちぃっ!」
一人の男にヒットし、その熱さにひるむが、もう一人は身を低くして避けると、持っていた大きくカーブを描いた剣を構えて突進してきた。
ガキンっ!
鈍い音がして、ガルの短剣、地変とぶつかる。
「はんっ!そんな短い剣で俺の獲物とやり合うつもりかよっ!」
「…武器ってのはな、使い手の頭と技で良くも悪くもなるんだ、覚えとけ。」
せりあっていた刃を滑らせ、相手の鍔に地変を当てると、力を発動した。
みるみる鍔から柄、それを持つ手が石に変わっていく。
「う…な、なんだ?こりゃ…」
男は恐怖に顔を歪めた。
そして踵を返すと、やっと火を消した男と逃走をはかった。
「んのやろ!逃がすかっ!」
リュートが構えていた鎖の鞭を伸ばす。
見事、男達の足をまるで二人三脚のようにくくりつけた。
「やーっと出番だな!
行け!『雷流(らいりゅう)』!」
リュートがそう叫ぶと、光が鞭を伝って2人を包み込んだ。
聞こえてくる音は雷鳴と同じ…男達は焦げた匂いを放ちながら同時に倒れた。
これがリュートの持つ伝説の武器、雷属性の雷流の力だ。
「ま、こんなもんね。」
「おにいちゃん達、すごいっ!今の何?どうやったの!?」
興奮する男の子が目を輝かせる。
ガルは男の子の頭を撫でて言った。
「話は後だ。
まだいるんだろう?」
「そうだった!
あいつら、6人で襲ってきたんだ!」
「案内しろ!」
大きくうなずいて男の子は走り出し、一行はそれについて、村の中へと入っていった。
「ん?」
男の子に夢中になっていた4人の後に、額の血管を浮かせまくって悪い顔がますます悪くなった男達が迫る。
「お、おにいちゃんっ!」
「まったく…うるせえなぁっ!」
リュートの声を合図にシーファは男の子を抱いてしゃがみこみ、ニーナが二丁の弾火を構え、炎を放った。
「うおっ!あちぃっ!」
一人の男にヒットし、その熱さにひるむが、もう一人は身を低くして避けると、持っていた大きくカーブを描いた剣を構えて突進してきた。
ガキンっ!
鈍い音がして、ガルの短剣、地変とぶつかる。
「はんっ!そんな短い剣で俺の獲物とやり合うつもりかよっ!」
「…武器ってのはな、使い手の頭と技で良くも悪くもなるんだ、覚えとけ。」
せりあっていた刃を滑らせ、相手の鍔に地変を当てると、力を発動した。
みるみる鍔から柄、それを持つ手が石に変わっていく。
「う…な、なんだ?こりゃ…」
男は恐怖に顔を歪めた。
そして踵を返すと、やっと火を消した男と逃走をはかった。
「んのやろ!逃がすかっ!」
リュートが構えていた鎖の鞭を伸ばす。
見事、男達の足をまるで二人三脚のようにくくりつけた。
「やーっと出番だな!
行け!『雷流(らいりゅう)』!」
リュートがそう叫ぶと、光が鞭を伝って2人を包み込んだ。
聞こえてくる音は雷鳴と同じ…男達は焦げた匂いを放ちながら同時に倒れた。
これがリュートの持つ伝説の武器、雷属性の雷流の力だ。
「ま、こんなもんね。」
「おにいちゃん達、すごいっ!今の何?どうやったの!?」
興奮する男の子が目を輝かせる。
ガルは男の子の頭を撫でて言った。
「話は後だ。
まだいるんだろう?」
「そうだった!
あいつら、6人で襲ってきたんだ!」
「案内しろ!」
大きくうなずいて男の子は走り出し、一行はそれについて、村の中へと入っていった。