あなたの声
沙希たちが来たのは1時間目が終わった時だった。
「沙希おっそーい!」
「ごめんごめん!」
沙希は顔を赤くして首もとを隠していた。
「沙希顔赤くない?」
「え!?昨日せいだよ!!」
沙希は鞄から手鏡を出して自分の顔を確認した。
その瞬間、あたしは沙希の首についていた痣みたいなのを見逃さなかった。
「あー!!」
「な、なに」
「首!」
「え?なに?って…佑樹のやつ…」
「え!嘘!まさか?」
「あはは…」
「どーゆーことー?」
沙希は顔を赤くしながらしぶしぶ話してくれた。