だからすきだってば。
「あ、あのねっ。
あたし夏生実和っていうの。」
男の子はじーっと見てる。
その視線に妙に緊張して、
あたしの顔は
リンゴみたいに真っ赤だった。
「あの…あたし、
あなたに何かしたかなぁ?」
「え…?」
よし!聞けた!!
頑張ったよ、実和!!
心の中で自分を誉めながら
ぎゅっと目をつぶって
男の子の返事を待つ。
「…。」
あ…れ……?
いつまでたっても返事がない。
そっと目を開けると
男の子は机に伏せて寝ていた。
やっぱあたし、何かしたんだ…。
あたしは1日中そのことが
気になってほかのことに
集中できなかった。