純情♡SWEETIE
木陰に腰を下ろしていると、

記録を報告してから、

つっくんがやってきた。

「部の観覧席で待ってればいいのに?」

「え、と、なんか場違いな感じがして、

「ば~か考えすぎ。」

「そうかなぁ。」

「まあ、ここだと二人きりになれるしね。」

「つっくんかっこよかった。新記録飛べたの?」

「ん、おうよ、その先はダメだったけど、一歩前進。」

「一位なんでしょ?」

「ここのブロックではね。でも、全国の壁は厚いから。」

「全国!!何かすごい!」

「へへ、もっと褒めて。」

そういったつっくんはちょっと可愛くて

ちょっと逞しくて

ドキンってした。




< 166 / 170 >

この作品をシェア

pagetop