機械仕掛けの心の行方

火葬を終え、私は骨となった彼と家に戻る。

誰もいなくなった家は、とてもとても静かなものだった。

私は自分の部屋に戻ると、ずっと飾っているだけだった服に、初めて袖を通した。

真っ黒な、まるで喪服のようなドレスだった。



骨になった彼を、私はあの丘へと運ぶ。

歩きながら、途中にある木に躓かぬように注意を払う。


『そこ、僕もよく転んだから』


幼い声が頭に蘇る。

ふと目を閉じると、そこには幼い頃の彼の姿が鮮明に思い出された。

その彼に歩調を合わせるよう、私はゆっくりと丘を登っていく。