機械仕掛けの心の行方
彼らと過ごした日々は、今も私の頭の中で色褪せることなく刻み込まれている。

その日々を、改めてゆっくりと思い返す。



彼らは果たして、幸せだったろうか。

私は役目を果たせたのだろうか。



それらは察することしかできず、確信を持って答えられる事項ではない。

ただただ彼らの笑顔が心からのものであったと、そう信じることしか、できない。

……ただ一つだけ、確かなことがある。




彼らに仕えることができて、自分はとても幸福であった。



それだけは、ただ確かなことだ。

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