キミと私の49日間 ~虹の端できっと・・・~
そんなことを言ったのだって、ちゃんとした理由がある

それは、校門で視える人を探していたときのこと


__________……


「あの、すみません…」

こんな言葉を何度言っただろう

肩を叩こうとしても、腕を掴もうとしてもするりと抜ける

誰かに気づいてもらいたい

そんな気持ちとは裏腹に、俺の言葉に反応してくれる奴も、振り向いてくれる奴もいない


死を自覚したからといって、誰も俺の存在に気づいてもらえないことは辛い
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