アリスと不思議な国
――……
近づけば近づくほど大きくなる城。
石でつくられた門を通り抜けると、緑色の芝生と色とりどりのたくさんの薔薇たち。
赤、黄色、紫、ピンク、青といった大小さまざまなカラフルな薔薇たち。
それを見た途端、アリスは一輪の真っ赤な薔薇に駆け寄りました。
「わぁっ、きれーっ!ね、イナバも見てよ、スゴく綺麗よ!」
アリスは振り返り、イナバに向かって「はやく」と手招きをします。
「いや、俺あんま花とか好きじゃねーし。それに花なんてどれも同じだろ。」
ポケットに手を突っ込み、片足に重心をかけ、ダルそうにイナバは言いました。
「イナバって本当に頭可笑しいわ?!花を綺麗すら思わないなんて!それにね、花にどれも同じなんてないわ。人と一緒。みんな同じ‘人’だけど世界中探しても全く一緒の顔なんて一人もいないわ。たとえ似ててもやっぱりどこか違うのよ。だからどれも同じなんて言わないで!」
そう、アリスが言った瞬間でした。
なんと突然、真っ赤なバラがイナバの時のように光始めたのです。
一つの花が光を放つと、それに誘われるかのように、また一つまた一つと光を放ちあっという間に庭一面の花が光に包まれました。
近づけば近づくほど大きくなる城。
石でつくられた門を通り抜けると、緑色の芝生と色とりどりのたくさんの薔薇たち。
赤、黄色、紫、ピンク、青といった大小さまざまなカラフルな薔薇たち。
それを見た途端、アリスは一輪の真っ赤な薔薇に駆け寄りました。
「わぁっ、きれーっ!ね、イナバも見てよ、スゴく綺麗よ!」
アリスは振り返り、イナバに向かって「はやく」と手招きをします。
「いや、俺あんま花とか好きじゃねーし。それに花なんてどれも同じだろ。」
ポケットに手を突っ込み、片足に重心をかけ、ダルそうにイナバは言いました。
「イナバって本当に頭可笑しいわ?!花を綺麗すら思わないなんて!それにね、花にどれも同じなんてないわ。人と一緒。みんな同じ‘人’だけど世界中探しても全く一緒の顔なんて一人もいないわ。たとえ似ててもやっぱりどこか違うのよ。だからどれも同じなんて言わないで!」
そう、アリスが言った瞬間でした。
なんと突然、真っ赤なバラがイナバの時のように光始めたのです。
一つの花が光を放つと、それに誘われるかのように、また一つまた一つと光を放ちあっという間に庭一面の花が光に包まれました。