デュッセルドルフの針金師たち後編
第22章エピローグ
少し長くなったがそういうわけで、黒川。
俺はこの旅で最高の彼女と、これまた最高の
一大生命哲学に出くわした。後はご存知、

大学に復学し2年間で3年分の単位を修得し、
入学9年目にして無事卒業。就職した。

その間1年間かけて法華経の研究をしてその
実践団体に入会した。ものすごい勢いでこの会
は伸びている。インド交流にも参加してみた。

国連と同じ186カ国にこの会のメンバーがいて、
その大半が法人登録されて自らも努力しひとにも
すすめ、各国で優良団体としてどんどんメンバー

が増加している。しかも若いメンバーが。
真実だからこそこうして世界に、人種、民族、地域
を越えてどんどん広がってるんだと思う。

21世紀、真の人間開放や世界平和の達成。環境問題、
人口問題。食糧危機。核廃絶。ありとあらゆる難問を
現実に解決していくためには、人間自立のための

一大生命哲学と持続可能なその実践とが絶対に不可欠だ。

そういうわけで。黒川!

俺の第三の人生は中国に決めた。全くの手付かずで
中国が俺を待っている。この4年間は毎年12月に
船で上海に上陸している。一段落したら拠点を

どこかに定めたい。日本語、英語、中国語を取り混ぜて
一生懸命、中国の山奥で、質素な農民の子ども達や老人、
青年に、法華経の実践法を説いている俺の姿、それが夢だ。

もうすぐ現実にそうなる。だから今がもう
第3幕のスタートなのだ!
そしてその地が、多分、俺の死に場所でもある。

                       ー完ー
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