怪談短編集





 二枚目の壁を剥がし終えた。



 やっぱり、そこにも絵が描かれていた。



 今度は、王宮。貴族たちが喋っている。



 女の人たちは、髪の毛を盛っていて、てっぺんには船が乗っている。




「これ、なんだろ?」



「あのさ、エイダン。俺、一回、大叔母さんにジュースもらってくるよ」



「なんで?」



「だってさ、のど渇いたろ?」



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