時を越えて
「さぁ、邪魔者はいなくなった
婚礼の儀の準備をしなければ」




もう後戻りはできない。




「婚礼の儀って何をするの」



「月光の下での血の交換だ」



えっ?



「二人の血を飲みあうことで初めてお前は俺のものになる」



血を飲みあうって…。



「夜まで時間がある
それまでゆっくりするがいい」



夜なら逃げる策を考えられる。



「言っとくが逃げようなんてかんがえるなよ
その時は」


烈火の目は本気だった。



烈火は鬼水を呼び私を部屋まで案内させた。
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