時を越えて
『力は弱いかもしれないけど守るから
そんなに震えるな』




『大丈夫、俺は死なねえから』


凌平との思い出が振り返ってくる。




『妾は海様に妾と同じ運命をたどってほしくないのじゃ
大切なものを失うのは辛すぎる…』



結局私も琥珀と同じ運命をたどっちゃったよ。



『海』



パァーン!



私の中で何かがちぎれた。



「私…はっ!凌平!
しっかりして!
死なないって約束したじゃない!
凌平ってば!」



「技が解けたか
まぁいい、琥珀そいつはもう助からん
さぁ、儀式の続きをしよ」



「そんなのやってみないと分からないじゃない!」


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