少女は偽りの恋





…素敵な男性。

その一言では、その人を形容するのに物足りない。


雰囲気がまず周りと違うのだ。
清廉としているが、色気を感じる。

実の所、
小都音とは席が背中合わせの為、彼女は気が付いていなかったが、
ツグミはずっと小都音の背後の、僅かに見える大きい背中が気になっていた。

後ろ姿でも既に異様に魅力的で、目立っていたのだ。


しかし振り返った姿を見ると、ツグミは驚きのあまり呼吸さえ忘れてしまう。

振り返った時のあの微かの香水の様な匂いで、ツグミは酔いそうになる。


…まさに絶色だ。



この感動を、ツグミは覚えている。

それは以前、小都音との初対面の時だ。


友達の知り合いだと、紹介された小都音と始めて会った時、ツグミはまさに今と同じような感覚に陥った。



…とにかく、見入ってしまう程美しいのだ。




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