俺様彼氏の甘い罠
「 え・・・・・・? 」
「 何驚いた顔してるの?
これ、先生が付けたんでしょ? 」
───────────何で・・・知ってるの・・?
「 もしかしたらすぐそこに
居るかもしれないんだし
呼べば?先生、って 」
ほら、って再度首筋にキスをされて
だけど、もう声なんか出なかった。
「 ”俺が”知らないとでも思った?
あんまりナメないでね、俺のこと 」
何でも知ってるよ、って
今度は耳朶を噛まれて
気付いたら涙も止まっていて
嫌がることも忘れて、
私の頭の中は真っ黒に染まっていた。