俺様彼氏の甘い罠
ガリッ、て音が聞こえそうなくらい
首筋が痛い。
先生のキスマークに噛み付いて
たまにキスをして、また噛んで。
そんなことの繰り返しだった。
「 ッ・・・やだ・・・ 」
「 彼氏の名前、呼ばないの? 」
「 ・・・・・・・・ッ 」
呼びたい。
本当は今すぐにでも大声で
”直斗、助けて”って言いたくて
だけど、呼んだらもう・・・・
「 ”東条先生、助けて”って
なんで言わないの? 」
誰かにバレたら、私たちは
一緒に居られなくなる。