俺様彼氏の甘い罠
話したらきっと先生は
私のことを嫌いになって
それからどうするんだろう。
今までのことは全部なかったことになって
ネックレスも、その先に付いた指輪も、
今までの約束も全部なくなるの?
私が、間違ったせいで・・・・。
「 澪・・・とりあえず帰ろう。
送っていくから 」
先生は私の担任として
送ってくれる。
今の私を見て私たちを疑う人なんて
きっと誰もいない。
だけど、1人だけ知ってる人がいる。
─────────こうしてる間にも・・・・
「 ・・・・澪? 」
切なげに眉を寄せた先生が
心配そうに私の顔を覗き込んで
そっと、手を伸ばすのが見えた。