俺様彼氏の甘い罠

























「 ─────────速水を殺しそうだ 」




小さな先生の呟きに
ビクリと肩が上がった。




私の反応に気付いたのか
先生は小さく笑って、




「 大丈夫、そんなことしない。
  けど、今聞いたら多分
  抑えが効かなくなるから 」




”だから、今は聞けないし、聞かない”




先生はそう言って、外が
暗くなるまで何時間もずっと
そのまま抱きしめていてくれた。




時々”大丈夫”って頭を撫でながら、ずっと。




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