俺様彼氏の甘い罠
────────────ピピッ
「 ・・・・・? 」
「 おはよう、澪 」
「 ・・・おはようございます 」
聞き覚えのある機械音で目を覚ましたのは
12時を過ぎた頃のことだった。
あれからまた随分と寝てたんだなって
目を擦りながらぼうっと先生の顔を
見ていたら、目の前に携帯が出てきた。
・・・メールなんて、珍しいなぁ・・・
「 澪 」
「 ・・・ん 」
呼ばれて顔を上げてすぐ後に
部屋に鳴り響いたシャッター音。
先生の携帯のシャッター音は
”ピピッ”って短い音で、
何度か聞いたことがある音だった。