俺様彼氏の甘い罠
「 目、少し腫れてるな 」
「 ・・・・直斗 」
「 ここもまだ赤いし
冷やすか? 」
携帯を枕元に放り投げて
空いた手が私の頬と首筋に
添えられる。
ヒリヒリと痛む首筋を
先生の指先がそっとなぞって
目元にキスを落とされた。
「 ・・・・飯、作って 」
「 ・・・・その前に 」
「 なに? 」
埋まっていた先生の携帯を
横目でチロリ、と睨んで
「 画像消してください 」
じゃないと作りません、って
誤魔化していた先生の手を
払いのけた。