俺様彼氏の甘い罠




「 目、少し腫れてるな 」


「 ・・・・直斗 」


「 ここもまだ赤いし
  冷やすか? 」




携帯を枕元に放り投げて
空いた手が私の頬と首筋に
添えられる。




ヒリヒリと痛む首筋を
先生の指先がそっとなぞって
目元にキスを落とされた。




「 ・・・・飯、作って 」


「 ・・・・その前に 」


「 なに? 」




埋まっていた先生の携帯を
横目でチロリ、と睨んで




「 画像消してください 」




じゃないと作りません、って
誤魔化していた先生の手を
払いのけた。




< 152 / 231 >

この作品をシェア

pagetop