俺様彼氏の甘い罠
「 震えてるけど、そんなに
俺が怖いの? 」
後ろで騒いでる生徒には
多分、会長から貸切券の
入った封筒を手渡されているように
・・・・・見えるのかな・・・?
両手を包み込む冷たい手に
一瞬で背筋が凍りついた。
「 ・・・・っ・・離して・・ 」
「 俺のモノになったのに
何でまだその首輪をつけてるの? 」
────────────・・気に喰わないな。
彼の呟きがすぐ耳元で聞こえて
クイッ、とネックレスを引っ張られた。
「 ・・・・やっ・・・! 」
「 それ、外さないと引き千切るよ 」
先生たちが騒いでいる生徒を
注意してくれたおかげで
再度静かになった会場。