俺様彼氏の甘い罠
────────────ガチャッ
「 ・・・来ると思った 」
ドアノブに手を掛けたのは私。
だけど、回したのは向こうだった。
開いたドアの隙間から
先生の声が聞こえて
結花ちゃんに背中を押された。
「 澪、行っておいで! 」
「 ゆ、結花ちゃんも・・ 」
「 後夜祭くらいしか
堂々と一緒に居られないでしょ?
明日から”また”澪は
あたしと一緒なんだし
いいんだよ 」
ね、って再度背中を押されて
結花ちゃんは”楽しんで♪”と
ドアを閉めた。