俺様彼氏の甘い罠




ドアを見つめて
追いかけようか、って
少し迷って俯いていたら、




「 ・・・行くなよ? 」




グイッ、と先生の腕が
腰に回されて引き寄せられた。




「 ・・・・っ・・でも・・・ 」


「 行かせない 」




後ろから抱きしめられて、
キスをされて。




それだけなのに、頭の中は
一瞬で先生でいっぱいになった。




「 ・・・・・先生? 」


「 なに? 」


「 何か、怒ってる・・・? 」




いつもなら行きたいなら行けば、って
突き放すようなことを言うのに
・・・・・・・珍しい。




だけど、それが少し嬉しい・・・




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