恋の方程式
ディスプレイに表示されたのは・・・
「翔・・・??」
「おい、出ないのか?」
「・・・。」
「おい!」
消えろ・・・。
消えろ・・・。
「嫌!!!!」
ガシャンッ!!
私は、無意識のうちに携帯を投げていた。
投げられた携帯は画面にひびが入り、とても使える状態じゃなかった。
着信音も消え、あたりは雪乃の荒い息と、学校に響き渡る授業が始まるチャイムの音だけが、この場を支配していた。
「おい、どうしたんだ?」
ガクガクッ
震えが止まらない・・・。
誰か、助けて・・・。