恋の方程式

「言え。」


「いや。」


「言え。」


「いやだってば!!!」


ガシッ!!



「ちょっ!!離して!!」


私は、渉に抱きしめられた。

あっ、言い方可笑しかった。

正確には、強引に引っ張って、強引に抱きしめられた。



「名前、言わないと離さない。」


「何が言いたいの??名前ぐらいどうでもいいでしょ??離して!!」


「じゃあ、言え。そしたら、離してやる。」


「ちょっ、耳元で離さないで///」


「耳、弱いのか?」


「やっ!!///」


絶対、こいつ遊んでる。

私で遊んでる。



「言え。」


「いや///」


「い【♪~プルルルルルルッ、プルルルルルルッ~♪】


「あっ!!私の携帯だ!!」

少々わざとらしく、言った。



「ちっ。出ろ。」


「言われなくても分かったるもん!!」


私は、ポケットから携帯を取り出した。



「?!」

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