風味絶佳~嘘からはじまる2人の関係~
何か・・・大分本題からそれちゃったけど。


「・・・・・・それって、私のこと褒めてる?」

「今頃気付いたの?」

褒めてる割には、顔怖いんですけど・・・。

「今更あんたが色目使って仕事してるなんて誰も思わないわよ。
言いたい奴には言わせておけばいいの!!」

その言葉、美雪に言われるとものすごく説得力がある。


私は知ってるから。

彼女が人一倍努力家だってこと。

絶対他人には見せないけど。


「もし薫が男だったら、私はあんたの彼女に真っ先に立候補してるわ。」

嬉しいけど、やっぱり私が男性設定なのね・・・。

「きっと私に彼ができないのは薫のせいね。
だって、薫と比べると周りの男が皆見劣りして見えちゃうんだもん。」

はは・・・、そんなに私って男っぽいのか。


「若干引っかかる部分は有りますが、アリガトウ。」

「うん、それでよろしい。」

そう言って、やっと美雪が笑った。


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