風味絶佳~嘘からはじまる2人の関係~
その後も、私たちはとことん言いたい事を言い合った。

彼女は遠慮なく私の急所を突いてくる。

だから私もお返しする。

それは誰にでも許される事じゃない。

彼女が言うから受け入れることができる。


思いっきり言いたいこと吐き出したら、少し元気になった。

やっぱり、話して良かったのだと思う。

勿論何も答えは出なかったけど、美雪が最後にこう言ってくれたから。


「薫は大丈夫、自分の信じる道を突き進めば良いの。
あんたは1人じゃないんだから。」


良い友達を持ったなって、このとき本当に思った。







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