アイの愛
2日目の朝
更に5本入れた

自分の子宮がどうなっているのか
さすがに
怖かった…
痛みをこらえた

部屋まで歩いて帰る

夕方には最後の4本を
入れることになっている

その病院は
自分達でテレビなどを
用意しないといけないのだが
看護婦さんが
気を使ってくれたのか
小さいが
テレビをもってきてくれた

お姉ちゃんは
CDプレーヤーをおいていってくれた

私は毎日外を
眺めていた

この子のパパになるはずだった彼に
会いたかった…

夕方看護婦さんから
呼ばれた

「これで最後だから頑張ってね」

怖かった…

最初に言われていた

「胎動は感じますか?」

「はい」

「子宮を開いていくことによって胎動もなくなってゆきます」

「……。」

その日は
必死に胎動を探した

泣きながら謝った…

その日は眠れなかった…

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