黒姫
(大丈夫なのかな…この人といても…。)
本気で心配になってきた。
馬に剣に……私が着ている白いローブ。
確実に警察のお世話になるレベルだろう。
この後の状況が目に浮かぶように出てきて、額に汗が少し浮かんできた。
16歳にして警察に捕まるって…。
「…着くぞ。」
剣を見つめたままグルグルと考えていた時、再び耳元で声が聞こえた。
それと同時に視界が白で覆われた。
視界が白で覆い尽くされる時、頭に軽い重みを感じた。
多分、男が私のフードを降ろしたからだと思う。
お陰で、再び周りが見えない状況に戻った。
ダダンッ!ダダン…ダダン……。
地面を蹴る音が穏やかになってきた。
風もゴォー…から、少しずつその音量が低くなってきている。
ウェリィーがスピードを落としてきたんだ。
上下の激しい揺れも、ゆっくりとしたものに変わってきたし…。
そして、遠くからギィーッと重い扉を開く音が聞こえた。
何だろうと思い、男の胸元を握っていた手をほどいた後、目の前のフードを捲ろうとしたら「もう少し待て。」と言う声と共にフードを下ろされた。
ダダ……ダダ…………パカッ…パカッ…。
外の様子を窺えない事が悔しかったけど、急にウェリィーの足音が変わった事に驚いた。
何か……固い地面、道路みたいなアスファルトの上を歩いているみたいな感じ。
それに、気のせいかな?
煙の匂いや食べ物とか…色んな匂いが出てきてる。
辺りが見えない私は、鼻や耳をすまし続けた。
パカッ…パカッ…………。
急にウェリィーの足音が止まり、上下の揺れもピタッと止まった。
どこかに到着したみたい。
すると………。