アホ毛のアン【短編】
ザザザッとアンの前の人垣が割れ、アンだけが残され立ちすくむ。


とっつぁんはゆっくりとアンに歩み寄りながら言う。


「どうして、と思うかね?顔は見られてないはずだと」


まさに思っていた通りの事を言い当てられて、返事もできずただ息を飲む。


「キミを犯人だと特定する決め手……それはこれだぁー!」


その時とっつぁんの指さした物。


それは……


アンのアホ毛であった!


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