君色Diary
そんなことを考えると、空くんが隣にいて楽しいはずなのに、急に寂しくなる。


でも、できるだけ空くんといたいし……。

この時間を大切にしたいし……。

もっと空くんとしゃべって、空くんのこと、知りたい……。


少し寂しく感じるものの、空くんの隣に座っていられるだけで、幸せな気持ちになる。

でも、だからといって、このまま一人でしゃべり続けるのも寂しいし、逆に、空くんの邪魔をするのもイヤだから。

あたしはもう一度、空くんを見ると、再び口を開いた。



「あ、そういえば、かざみん先生にはポカリもらったの?」


「うん」


「え、えっと……本、好きなの?」


「うん」


「あ、あたし、本好きだけど、空くんほどは読めないよ~」


「そう」



問いかけている間、ずっと空くんを見つめてみたものの、一度たりとも視線は本から外れなくて。


これは……もう、あたしが邪魔ってことだよね……。



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