転校生は憧れの人
「そろそろ行くか」
「そうだね」
滝川くんの言葉を受け、私達は駅の中へと入っていった。
――……
「ここやな」
「わあ、何かテンション上がるね」
「うん」
目の前には、大規模な土地に広がる遊園地。
目的地に到着した私達は、その光景に感情を高ぶらせる。
「なぁ高月、そういやお前絶叫マシン乗れるん?」
「当たり前。そんなの余裕だから」
「へぇ」
そんな2人の会話がなんだかおもしろくて、梓ちゃんと顔を見合わせればクスリと笑う。
チケットを買い終えた私達は、そのまま入場ゲートへと歩き出した。