転校生は憧れの人
「よかったね、なずな」
「梓ちゃんもね」
騒がしい男子陣を余所に、私達はニッコリ秘密の会話。
お化け屋敷を離れた私達は、ウォータースライダー、コーヒーカップ、更にはお土産屋さんを順に巡っていった。
「最後にさ、あれ乗らない?」
梓ちゃんは楽しそうに言うと、七色をした大きな観覧車を指す。
「私も乗りたい!」
「なら、俺等も行こか」
「そうだね」
次々に集まった賛成の言葉。
早速私達は、目の前の観覧車目指して歩いていった。