さよならまでの時間
もう、涙が止まらない・・・
「子どもだから・・・子どもだから、聡くんがあたしに何もしてくれないのわかってるもん!その人みたいに、大人じゃないから・・・」
その時、
ピリリ・・・ピリリ・・・
その人の携帯が鳴って、電話で話しだしたその人。
「あ・・・はい・・・わかりました・・・今すぐ戻ります・・・はい・・・では・・・」
その人は、電話を切って聡くんに言った。
「山下くん、お取り込み中悪いんだけど、すぐに会社に戻らなくちゃいけなくなった。」
「わかりました。」