Voice
あたしはそれに対して首を振った。


声だけでいいのだ。


それ以上は知りたくない。


「いらっしゃいませ」


マスターが言い反射的に振り返ると若い男の3人組が入ってきた。


友達が、なかなかいけてない?と小声で囁く。あたしは、まるで興味ないという風に肩をすくめた。


その時、3人組の一人がマスターを呼んだ。


「注文いいですか?」


思わず太ももに力が入った。


その声は、確かに柏木真の声で、あたしは振り向くべきかどうか、氷のように固まったまま動けなくなった。
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