恋のレシピの作り方
「私の口からこんなこというのも忍びないんですけど……一条さんのレシピが、漏洩してるかもしれないんです」


「なんだって?」

 奈央の言葉を聞いて、北川の表情が消えた。奈央の神妙な面持ちに、北川も仕事の手を止めて奈央の隣へ座った。

「力になれるかわからないけど、言える範囲で話聞かせてくれるかな?」

「……はい」


(北川さんなら……)

 奈央はそう思うと、堰を切ったように話し始めた。
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