恋のレシピの作り方
「司のレシピを盗んでくるのを条件に、あなたの身体の代わりをしてあげるって言ってたら、喜んで尻尾振ってくれたの……単純よね」


「身体の代わり……って」

 奈央が困惑していると、先程まで脆く崩れそうな表情だった麗華が鼻を鳴らして笑い出した。


「いいわよねー、若いって……まだスレてないっていうか、世間を知らないっていうか……」


 麗華は飄々としながら鞄の中から何かを取り出し、奈央に見せつけた。


「司のレシピデータ、ここにあるわよ。これから清家に持っていくところなんだけど、今ここでこのMOを破棄してもいい」


「一条さんの……!? どこでそれを……?」

「私の可愛いワンちゃんが頑張ってくれたの」

 麗華は勝ち誇ったようにクスクス笑いながら奈央を見下した。

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