私のナイトはやくざ
真由は、あれ以来、外に出ようとしなくなった。

出かける先は、本宅くらいになった。


真由がおびえているのが分かる。

それはそうだろう・・・

あいつにとってはあの時のことはトラウマになっているんだろうからな。

俺の女をおびえさせるなんて・・・

腹がたつが、今俺が軽率な行動をとることはできない。

組の上に立つものとして・・・


俺は親父に相談した。

親父には真由の昔の出来事はざっくりと話してあった。

組内での些細な喧嘩も見せないようにするために・・・

親父は理解してくれ、本宅では声を荒げることをしなくなった。

そのことは親父に感謝している。
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