私のナイトはやくざ
コールが5回なった。

でない・・・そうだろうなってあきらめかけた時だった。

「はい・・・どなた?」

低くて、声だけでもオーラを感じるような声。

この声だ!!


私は、結婚式の時に助けてもらった時を思い出していた。


『・・・すいません。急に。
 あの、結婚式場の廊下で助けてもらったものですけど…分かりますか?』


「・・・もしかして、目のきれいな」


『あっ。高籐さんにはそうってもらいましたけど…覚えていますか?』


「もちろんですよ。電話してと名刺を渡しましたよね。
 ずっと電話くれなかったから・・・こちらの方こそ私を忘れているのだと思っていました・・・」


真由美は気が重い。先ほどまで本当に忘れていたのだから・・・

なぜ、急に思い出したのかは分からないけど…
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