私のナイトはやくざ
「分かりませんよね。いきなりのことで・・・
 一言でいえば・・・
 私の会社の下にある会社からお金を借りたので、本人から回収するように言ったんです。私が社長ですから・・・」


『あっ・・・そういうことですか・・・
 でも、先ほどきた男の人たち・・やくざみたいでしたけど…』


「ああ・・・そうですね。その通りですよ。
 私の会社は高籐組ですから・・・」

『たっ高籐組って・・・全国的にある暴力団の・・・』


「その通りです、すいません、言いにくくて・・・
 とりあえず、詳しいことは後でお教えします
 
 取り急ぎ、話を進めてもいいですか?」


『はっはい・・・』


「この部屋の名義は?」


『名義は彼です。』


「そうですか。では、真由美さんの必要な荷物をまとめましょう。
 この部屋には居られませんからね。
 こちらで、ご用意してもよろしいですか?」


『あっはい。』


「分かりました。でも服はご自分がいいですよね。

 ・・・おい・・・手配しろ」

廊下に向けて、高籐さんはそう言った。


「かしこまりました。すぐに・・・」

男の人の声が聞こえた・・・
 
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