私のナイトはやくざ
「真由美さん・・・彼の借金の事だけど… 
 ちゃんとこれから働いて返してもらうことにしたから・・・
 その間の利息はとらないから・・・安心して。

 それは、男のけじめだと思うんだ。」


『ありがとうございます。何から何まで・・・お世話になってしまって。』


「いいんだよ。私がしたくてしてるんだから・・・
 それから、もう、金輪際、彼とはかかわらないでね・・・」

『分かってます。』

私がそういったのを彼も高籐さんも聞いていた・・・

そして、私は、この何年間を思い出しながら、部屋を後にした・・・



さようなら・・・そしてありがとう。

その言葉を胸に・・・
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