私のナイトはやくざ
高籐さん・・・和真さんはこれからのことを話始めた。

私は今までと同じように会社に勤めたければ勤めてもいいと言ってくれた。

もちろんやめたければやめればいいと・・・

生活はすべて和真さんが面倒を見てくれるということ

私はここに住んで、ここから通うこと。

何も今までと変わらない生活ができるようにしてくれるということ。

本当にありがたいと思った。


でも・・・この体は絶対に見せられない・・・

そう、隆司に暴行を受けていたのは数カ月にわたっていたから、

体は見せられるような状態ではなかった。

体中はあざだらけだし・・・

きっと、和真さんはそこまで知らないと思う。


それに・・・私自身、和真さんの彼女になる覚悟がないのだ。

あんなに長く付き合った男性は隆司が初めてだった。

すべての事が初めてのことだった。


和真さんが同じとは言わないけど…

やっぱり怖いのだ、男性が・・・・


力では絶対にかなわない。

あの、殴られる恐怖が今も目を閉じると襲ってくる・・・

このなんで、やっていけるのだろうか・・・


安心と共に襲ってくる不安があることも事実だった。

それに、和真さんがやくざだっていうことも・・・

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